カミヤドリ4巻

カミヤドリ (4) (カドカワコミックスAエース)

カミヤドリ (4) (カドカワコミックスAエース)

 なんかこの作者段々うまくなってるような。構図とか話の分かりやすさとか。


 お話は「右腕(ライトアームズ)」と呼ばれる化物ハンターの主人公ジラルドと「小道具(ガジェット)」と呼ばれる助手の少女ヴィヴィが、化物を倒していくアクション物。倒す相手が「化物に変える伝染病にかかって発症した人間」で、主人公自体も超人的な戦闘能力を得るためにあえてその病気にかかっている点が面白い(化物化を抑えるために彼らは薬を打っている)。
 まーよくある話っちゃあよくある話なんですが、絵が好み。特に褐色肌で強くて無口な少女ヴィヴィが可愛い。主人公の持つ、ショットガンを交差させてくっつけたような「鋏(シザース)」と呼ばれるバカウエポン(褒め言葉)も「あんなに振り回してたら自分撃っちゃうんじゃねーの」という具合でグッドだ。
 


 最新刊の4巻は主人公の過去編。貧民街出身の主人公がハンター組織「特捜(スカッドラ)」に憧れて云々…とか、自分の妹がその伝染病にかかって云々…といったベタな設定かつストーリー展開だが中々読ませる。ただ一つ残念なのは、

 ヴィヴィが出てこねえ

 しかも過去編は次巻に続く。本誌読んでないんでわかんないけど、5巻ではヴィヴィの勇姿が見たいなあ。アリサの少女ver.が見れたのは良かったけど。