黒猫

黒猫っつっても2chとかで有名(?)な「BLACK CAT」じゃなくて。

ブラックサッド 凍える少女

ブラックサッド 凍える少女

こっちね。2巻の表紙見て一目惚れしてジャケ買い

はまぞうに画像ないんで1巻の画像をこちらに。と思ったら出ましたね。

ブラックサッド -黒猫の男-

ブラックサッド -黒猫の男-

 マンガというよりバンドデシネっていう分類になるんでしたか。

 内容は主人公の黒猫の探偵が少女誘拐事件を解決する話。登場人物は皆動物の擬人化で描かれていて、また人種差別といった社会風刺も交えている所が面白い。
 実はまだ1巻買ってないけど、1巻完結型なんで2巻だけでも楽しめました。くわえタバコでロングコートで独り言が多い、典型的なハードボイルド物なんですが、それだけでも大好物なのにこの作者は絵もストーリーも構図も、ものすごく巧い。絵の雰囲気やストーリーこそ違えど、手塚治虫の動物物を読んでいる時に近い感覚がする。つまり物語世界にぐいぐい引き込まれる。(僕が手塚治虫の獣人物にかなり「やられて」しまっているせいもある。「ワンダー3」も「きりひと賛歌」も「火の鳥・太陽編」も大好き。あの人の描く獣人って色気あるんだよねー)

 値段は1700円と、単にマンガとして考えるとちと高いが、A4判オールカラーで絵は綺麗だし紙も良い。もちろん内容も。僕としては十二分価格に見合うと思う。

 どんどん続刊を期待したいが、この手の本って途中で邦訳版がストップしそうで怖いなあ(採算取れなくて)。

 頑張れ早川書房


 また続刊が楽しみなマンガが増えた。これだからマンガはやめられん。まーとりあえず1巻探さなきゃ、ですが。コミック専門店より早川文庫充実してる大きい書店の方がありそうかな?