ルー=ガルー 5巻


「狼なんて怖くない」

ルー=ガルー 5―忌避すべき狼 (リュウコミックス)

ルー=ガルー 5―忌避すべき狼 (リュウコミックス)


 近未来を舞台にした少女達の友情と闘いを描いたクライムアクション+学園物も遂に最終巻。非の打ち所がまるで見当たらない大団円で満足満足。

 読了後に素直に「ああ面白かった!!」と言える快作でした。いいわあこの漫画。


 超天才児で姐御肌の美緒はひたすらカッコいいし、身の内に「人食い狼ルー=ガルー」を抱えた歩未の闘いは哀しくも美しいし、麗猫のカンフーアクションは目に楽しい。

 そして何より、際立って取り得の無い普通の少女である葉月こそが、少女達の「繋がり」を確固としたものにしているという構造が最高に燃えます。


 また、アクションシーンを派手に見せる為か、スパッツ少女が多いのも非常にグッドです。


 今巻でのハイライトシーンはやはりラストの展開。上記に台詞を抜き出した、狼である歩未と葉月のラストバトルがもう最高。葉月の「一撃」には自分もガツンとやられました。素晴らしい!


 少女達の躍動と友情を真っ直ぐに描いた、実に燃えて沁みる良作でした。

 リュウコミックスとの事であまり広く知られてないようですが、5巻完結と手ごろですし、この手の作品がパッと読みたい人には大プッシュでございます。


 これはいいものだぜ?


  • 過去記事

 →ルー=ガルー 1・2巻 感想

 →ルー=ガルー 4巻 感想