からん 1・2巻


からん(1) (アフタヌーンKC)

からん(1) (アフタヌーンKC)

からん(2) (アフタヌーンKC)

からん(2) (アフタヌーンKC)


 「神戸在住」「巨娘」の木村紺先生描く女子柔道部物語。2巻出たのでまとめ読み。


 面白い!やっぱ合うわあこの人の漫画。


 柔道部分の描写は熱く、コメディ部分のノリは楽しく、物語にぐいぐい引き込まれます。

 で、何がイイって木村先生の描くキャラって物凄く「立ってる」んですよ。それがイイ。今までの2作でもそうなんですけど、役割分担がはっきりしてるというか、登場する女の子達の中に誰か「お気に入り」が見つかる様に作られてます。

 それは決して萌え漫画やゲームの、いわゆる属性に依るものではなくて、きちんとした性格付けによるもの。で、それが立ち居振る舞いとか台詞に表れてくるから、人物の混同はありえませんし、キャラの印象がブレる事もありません。

 その為、一旦キャラが頭の中に入ってしまえば、木村先生の漫画ってのは「キャラを理解する」「何を考えてるか推測する」労力が比較的少なくて済むんですよ。したがって、読者としては「物語の面白さを味わう事」に集中する事が出来ます。


 絵も今までと随分変わって、しかもスポーツ物との事で「どんなもんじゃろ」と思いましたが、全くの杞憂でした。

 作り方・見せ方のベースは変えないままに、これだけ味の違う物を出力出来るとは。本当にワクワクさせてくれる漫画家さんです。


 続刊も楽しみ楽しみ。

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 →巨娘 1巻 感想