GA 芸術科アートデザインクラス 2巻
「いつか私も 空を切り取ったような絵を描いてみたくて」
GA 芸術科アートデザインクラス (2) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: きゆづきさとこ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/01/28
- メディア: コミック
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きゆづきさとこ先生の2本柱のうちの1本「GA芸術科アートデザインクラス」の2巻が出ましたー!今月28日に出ると知ってから、もう待ち遠しくて待ち遠しくて。「28日は絶対に11時半に帰る!」と心に決めて仕事してましたからね(本屋が12時までだから)。
さて、そんなこんなでワックワクしながら2巻を読んだわけですが、いや、もうどうしようかねコレ。一言で言うとヤバい。二言で言うとかなりヤバい*1。
つまり相当に面白い。1巻を読んで5人娘達に感情移入してるってのもあるんだけど、今巻から出てきた新キャラ達も元気良く動いてて見てて楽しい。正直な話、新キャラがまとめて出てきた21Pの時点では「なんだよー、5人組の話だけで十二分に面白いんだから新キャラなんていらないよー」と思ってましたが、登場編が終わる28Pの時点では既に「もっとコイツラの話が見たい!」と思っちゃってました。一体なんなんですかこのきゆづき先生のキャラメイク能力の高さは。もはや「出来ておる。出来ておる
新登場の美術部3人衆+一人は突出した萌え要素があるわけでもないのに、どうしてこんなに短期間で読み手の心に馴染んでしまうのか。それは多分きちんと「お話でキャラを立てている」からだと思う。おそらく作者は記号とか要素より、このキャラはこういう性格でこっちはこうで…っていう裏っかわの設定を物凄く大事にしてて、完全に1人の人間を作ってから誌面に登場させてるんじゃないだろうか*2。自然、彼らのセリフと行動は「そのキャラでないと出てこないセリフ・行動」となり、読み手にキャラの内面・性格をぶれる事無く伝える。たった8Pの間に「彼らがどういう人間でどういう関係なのか大体わかってしまう」のはおそらくその為だ。いや、実際ここまで「キャラを大事にする」というか「自分が作ったものの意思・行動を尊重する」作家さんってそんなに多くない。きっときゆづき先生は自分が作った子達が愛おしくてしょうがないんだろうな。
こういう丁寧な作りの漫画は、本当に安心してその世界に浸らせてくれる。いいわあ。
また2巻では新しく先生も3人登場しますが、彼らもきちんと個性が書き分けられててグッジョブ。新キャラ多数投入でも「漫画の世界が広がってきた」というよりは、描いてなかった所を描き始めただけ、と思えるくらいに自然な展開がすごい。
あと2巻でよかったのは闇鍋のくだりですね。あそこで仲間と馬鹿をやる事にはしゃぐ*3キョージュがとても良い具合でした。可愛い所あるじゃないの。
また最初にセリフを抜き出した、最終話のキサラギと空の話もとても良い。「ハチミツとクローバー」のはぐみと校庭の話を思い出したよ。「作り続ける人達」にはああいう創作の原点・原風景がどっかにあるんだろうな。
それでは一通りの感想を述べたところで解放タイム。
あーもう可愛いなあキサラギ!!
なんでこんなに良い子なんですかこの子は!
もーーーかわいいかわいいかわいいかわいい。
その純粋さが!天然が!所帯じみた所が!そして眼鏡が!俺の悶えスイッチをピンポンピンポンピンポン連打しまくり奉り申し上げくださいますのですから、こりゃもうたまるもたまらないもあったものじゃございませんよ(たまらんのですが)。
いやホント、さっき萌え要素がどうのこうのとか言っといて舌の根も乾かないうちにアレですけど、眼鏡っ娘好きは一読の価値ありの逸品。
ちょっと高めだけど*4カラー絵も綺麗だし、何よりしっかり面白い。むんこ先生に並んで4コマ漫画界では今イチオシの作家さんです。
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