かんなぎ 1〜3巻
「
- 作者: 武梨えり
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2006/08/09
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- 作者: 武梨えり
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というわけで連休中に読んで面白かった漫画その5。
その日「御厨仁」の目の前に現れた少女「ナギ」は自分の事を神だと言った。しかも彼女はなし崩しに仁の家に居候する事に。ところがこの神様ときたら俗っぽいし平気で嘘はつくし直感で行動するし…といった具合で仁の生活は振り回されっぱなし。そんな所に幼馴染の「つぐみ」やナギの妹「ざんげちゃん」も絡んできて、仁の高校生活は嬉しいような辛いような。
最近(3巻)では女難の相に飽き足らず、遂には同級生の男との怪しいウワサも立って、仁の巻き込まれライフは今日も絶好調!
あらすじはそんな感じ。要は「美少女が突然ウチにやってきた!しかもなんだか急に周りに女の子が増えちゃった」タイプの、割とベッタベタなお話をベースにした漫画。ただしそこに伝奇ものらしい「ナギの正体の謎」を絡める事でシリアス風味を加え、更には巧みなコメディ描写とキャラによって漫画世界にのめりこませてくれます。特に肩の力の抜けた独特のコメディ描写は非常に面白く、素直に笑わせて頂きました。このへんとシリアス話をタイミング良く織り交ぜる事で、漫画全体にいい感じの起伏が出来てます。初のオリジナル作品だって言うけど、とてもそうとは思えない。
とまあここまでは前振り。
以降はこの漫画の最大のポイントについて言及したく。
「ウジ虫共!貴様等が強く願うものは何だ!?」
「「「女の子!女の子!女の子!」」」
「大声出せ!タマ落としたか!では、貴様等の仕事は何だ!?」
「「「萌え!萌え!萌え!」」」
FMJ風に言うとこういう事。別にFMJ風に言わんでいいですかそうですか。
まーねー、こういう漫画はやっぱりキャラの魅力が一番重要かと。その点この作者さん、非常に良い仕事してます。メインヒロインのナギはもちろん幼馴染のつぐみや、仁の所属する美術部の先輩達に至るまで、とにかく女の子達が可愛い事可愛い事!それぞれ独自の魅力があって目が離せません。…え?ざんげちゃん?すいません自分的にはざんげちゃんはナシで(ひでえ)。
で、その中でも主人公の前髪パッツンAカップ神様「ナギ」*1と、眉毛太くて世話焼きで幼馴染の「つぐみ」*2がずば抜けて可愛いです。物語の本筋だからってのもあるんでしょうが、2人とも身悶える程可愛い場面が多くて「きゅっ」としたくなる衝動にかられます。特につぐみサイドの「恋愛対象として見てなかったけど、第三者(ナギ)の出現によって何だか焦る」「でもってヤキモチを焼きつつ、徐々に自分の気持ちに気付き始める」「でも男の子は新しく現れた女の子ばっかり見てて…」なんてもうベタ極まりない流れなんですが、この辺が非常に巧く描けているもんだから可愛くて切なくて、もう部屋中転がりまくりです。
つーわけでナギかつぐみかって言ったら俺は断然つぐみ派。つぐみの良い所はですね、外見的個性が眉毛くらいしかない所。例えば前髪パッツンとかAカップとかスタイル抜群とか眼鏡とかの外見的記号が無くて、作中ではどちらかと言うと「地味な女の子」側なわけですよ。でも逆にそれが「幼馴染」+「ヤキモチ」という「混ぜるな危険」級*3の化学反応を読者にストレートに見せてくれる(つまり他の要素が無いためにそれらに邪魔されることがない)。ううむ、なんと言う恐るべき仕掛けか!
というわけで「弟のように思ってきた相手への恋心に気付き始める幼馴染」や「ツンデレぶってアピールする幼馴染」や「ライバル(ナギ)より胸が大きい事にガッツポーズしつつも「私って嫌な女…」って良心を痛める素直な幼馴染」を見たい人は光速で本屋に走るが吉。
いやー、ナギも可愛いんだけどねえ、つぐみの良い子っぷりは本当に素晴らしいですよ。
3巻の最終話、及び巻末の予告を見ると、次巻4巻では仁を巡るナギとつぐみの話が随分動く模様。次巻が楽しみです。