獣神演武 １巻

「天に七星在り。其は北辰七星也。
　七星、即ち　北辰天君たる英傑。」

獣神演武 1 (1) (ガンガンコミックス)

　「鋼の錬金術師」で大ヒットを飛ばした荒川弘先生の最新作。つっても原案、シナリオは別の人がやってますが。

　内容は中国を舞台にした、北斗七星の宿命を負った七人の英傑達のバトルファンタジー。いわゆる武侠物ですな。
　
　七星のうち「破軍（はぐん）」の星を持つ「岱燈（たいとう）」が主人公で、「貪狼（とんろう）」の星を持つオッサン*1がラスボスという構造の様子。星を持つ仲間が次第に主人公の下へ集まっていくストーリーはベタながら中々にワクワクさせるものがあります。ただ１巻の時点で七星のうち二星が主人公の仲間になっちゃったみたいなんで、そんなに長編にする気もないのかなー。

　さて武侠物という事で男だらけのバトルロワイアルかと思うとさにあらず。きちんと岱燈の妹「頼羅（らいら）」が旅の同行者として花を添えています。キャラ的にはウィンリィと被ってますが可愛いんで気にしない気にしない。

　超ベタベタの展開としては最後の七星が見つからないままラスボス戦に突入、そこで頼羅が七星覚醒（イヤボーン）して敵をブッ倒した所に西欧の強国が攻めてきて「俺達の戦いはこれからだ！」とか言って劇終って所なんですが*2、はてさてどうなるか。

　あーあとオビに「早くもＴＶアニメ化決定！」とか煽っといて、見返しの作者コメントとかあとがきとかで荒川センセが「アニメ版」「アニメ版」って言っちゃってるんで「最初からアニメ＋漫画のメディアミックスありき」の企画だって事がダダ漏れなのが面白いです。内容が面白けりゃちゃんと読む／観るから安心しろって編集者さん。

• 余談

　あー、つーかオビの右下のアニメ版の絵に載ってるのが七星か？丁度七人いるし。アニメ情報誌もガンガンも読んでないから知らんけど、そういう所から情報得てる人はもしかして七星全員知ってるの？なんだよ、それじゃつまらんな。自分は単行本しか読まんから、まーいいけど。

*1:名前出てきたっけ？

*2:流石にベタすぎる…