もっけ 6巻
- 作者: 熊倉隆敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: コミック
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今までの日記検索してみたけど、この漫画紹介した事なかったんだ…。意外。
地味に面白い妖怪漫画で、個人的にはかなりおすすめです。
「もっけ」とは勿怪、すなわち
物の怪 の事で、これは彼らと関わる異能の力を持った姉妹、静流(しずる)と瑞生(みずき)の物語。物静かだけど芯の強い姉・静流は物の怪を見る事が出来る能力、活発で負けず嫌いな妹・瑞生は物の怪に憑かれる能力を持っていて、そんな彼女らの生活はいつも物の怪に振り回されてばかり。でも物の怪の対処を心得たお爺ちゃんや周りの人々に支えられて、二人は明るく、まっすぐ成長していく。
という感じで、物の怪を扱いながらも飽くまでも主人公は静流と瑞生の姉妹。二人が互いを思いやりながら成長していく様が見ていて非常に気持ちよいです。読後感の良さという点では星五つかと。
今巻もまた良い出来。特に静流の高校受験の話「オマモリ」と二人のお婆ちゃんとの思い出の話「オモカゲ」が良いお話でした。いやードラえもんでもそうでしたけど、お婆ちゃんとの別れを描いたお話ってのはある意味反則ですよ。多くの人にとって家族との最初の死別はお爺ちゃんかお婆ちゃんでしょうからね。
バトル物の妖怪漫画もいいけど、こういう妖怪を絡めて日常生活=人間を描くお話もいいよなあ。
- 余談
そういえば「蟲師」に続けとばかりにこちらもアニメ化との事。流石にフォローする時間はなさそうだけど、自分の好きな漫画がいろんな人に知られるようになるのはやっぱり嬉しいものです。