とりぱん 1・2巻
- 作者: とりのなん子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: コミック
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- 作者: とりのなん子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/22
- メディア: コミック
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鳥に餌付けしてる作者の田舎暮らしをそのまま描いた漫画。自分の庭に来る鳥達はもちろん、近所の猫や果ては拾ったカマキリにまで向けられる作者の観察眼は鋭く、そして優しい。
基本4コマ漫画で毎回最後に1P漫画がついているのだが、これが特に良い。東北地方北部の春夏秋冬を中心に、自分を取り巻く自然の様子を1Pにキュッと閉じ込める手腕は中々のもの。というかコメディタッチの4コマ部分があるからこそ、この叙情的な1P部分が浮わつかないんだろうなあ。良いバランスです。
漫画の雰囲気としては五十嵐大介のような感覚で自然を捉え、芦奈野ひとしのような手法で噛み砕き、小道迷子のようなとぼけた絵柄で出力した感じ。何?わからない?じゃあ買うがいい。(またそれか)
スローライフに向かって躍起になるクソ真面目な*1日本人達にお勧めの漫画。某格闘家のセリフじゃないけど、たぶんそういうのは本来「考えるな。感じろ」って類のものなんだろうなあ。だからそういう事を押し付けがましくなく「感じる」ことが出来るこの漫画は、やっぱり心地良い。
ぜひ細く長く続けて欲しい漫画です。
*1:しかしそれ故に愛おしくもあるのだが