ハリーポッター 炎のゴブレット
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: DVD
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やっと観ました。まー相変わらずとっちらかった印象は変わらず。色んなもの詰め込みすぎなんだよな、このシリーズの作り方って。原作読んだ事無いからわかんないけど、元々2時間で収めるには厳しい内容なのかな。
この4作目は恋愛色が随分強かった様子。否定はしないけど、本筋を邪魔しない程度にやって欲しいものです。
それにしてもボグワーツの連中はなんですか。ハリーがゴブレットに選ばれたのを妬んで変なバッジとかつけてたかと思えば実際の大会ではフツーに応援してるし。
あとダンブルドア校長がセドリックが死んだ事を皆に告げる時の演説が、ギレン・ザビのそれとダブりました。
彼は勤勉で、なにより誠実な人間でした。
この一連の事件に我々は深い悲しみを覚えています。
しかし、我々の絆はより深くなりました。
素晴らしい友、セドリックの死を無駄にしてはいけません。
我々は一人の英雄を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否、始まりなのだ。
私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ。なぜだ?
(シャア 「坊やだからさ」)
ガルマは、諸君らの甘い考えを目覚めさせる為に死んだ。
我々は今、この怒りを結集し、連邦軍に叩きつけて始めて真の勝利を得ることができる。
この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。
国民よ立て。
悲しみを怒りに変えて、立てよ国民。
ジオンは諸君らの力を欲しているのだ。ジーク・ジオン!
人心掌握に長けた校長さんですなー。死人を英雄に仕立てて士気を高めるなんてのは基本ですから。
実はこのシリーズで一番いけ好かないのはダンブルドア校長だったりします。主人公だから当たり前なんだけど、この話って物語自体が余りにもハリー達中心に回ってて目に余る。それを一番如実に表してる(物語上そういう役回りをさせられてる)のが校長のような気がします。
一番納得いかない1のラストでは一旦はスリザリン寮を1位だと発表しておいてから、後付でグリフィンドール寮に点数を加えて優勝にするという陰険ぶり。どんだけ主人公寄りなんだよこの話。ぬか喜びしたスリザリンの連中*3の気持ちはどうなる。
まあ子供だましのお話だからこんなもんなんでしょうが、逆に敏感な子供は「世界は不平等である」という真理を学べるかも、とか夢想してみたり。
とまあ否定的な事ばっかり書きましたが、安定して面白いです。2時間あっという間に過ぎてしまうのはエンターテインメントとして良く出来ているからでしょう。「深いか/深くないか」「意味があるか/ないか」なんてのは次のステップで、まず映画ってのは「最後まで観させる力があるか/ないか」ってのが第一ですから。