ういういdays最新刊


 ―私は今宵殺される。殺されるために走るのだ。
 (太宰治走れメロス」)


というわけで走りました本屋に。そして殺されました。
↓犯人はコイツ。

ういうい・days 3 (バンブー・コミックス)

ういうい・days 3 (バンブー・コミックス)

 高校生の潮と妙子を軸にして初々しい恋愛模様を描く本作品。まんがライフオリジナルで連載中から「あ、いいな」と目を付けていた漫画で、今日はその最新刊の話。
 
 相変わらずですが、なんですかこのキュート。なんですかこの甘酸っぱさ。某閣下が見たら「圧倒的じゃないか」と言わんばかりの破壊力。まさに萌え死んだという言葉がふさわしい。
 

 あえて言うが、犬上すくねという作家は決して絵が抜群にうまいわけではない。それでもここまでのパワーを持っているのはシチュエーションの作り方が強烈にうまいからだと思う。
 今巻は主人公である潮と妙子のペア以外のお話が多い。でも眼鏡っ娘スキーの自分としては薫子メインの話が2本も読めるのは嬉しい限り。でも作者が自らぶっちゃけてる通り15歳年下の巨乳メガネ黒髪しっかり者系のしかも自分を好いてくれる女の子に30男が「何もしない」なんてありえないだろーな。しかも「部屋に泊めてくれないの?」なんて言われた日にゃー俺だったら0.1秒で激ハグですよ(しつこい)。

 あとは妙子の妹直子が出てくる話が良かった。2巻での「姉の世話を焼く妹」のエピソードはあまり好評ではなかった模様(俺はいいキャラだと思ったけど…)で、挽回のために描いたという作者の言の通り良い出来。特に最後の四コマの直子と友達との掛け合いが秀逸。たった四コマで悶えまくり。恐るべし犬上。

 さて、3巻での最大のヒットはかずみと片桐先生のお話。確かにキレイなお姉さん系白衣女教師の片桐先生も好物ですけどね、文系メガネ男子高校生のかずみはもっとヤバイですよ。だいたい2巻で先生に髪を触られた事をベッドで反芻してる彼を見た時にハイ来た!と思ったね。で、3巻では父親の看病で疲れてる先生の為に皆に小さな嘘をつく訳ですよ。キャー一途!かーわーいーい!(落ち着け俺)



 まあそんなわけでこれを読んでる時は「引きちぎった時のハイエロファントグリーン」のように狂い悶え、かつ微笑ましいエピソードの数々に頬は緩みっぱなしで、その姿をうっかり万が一まかり間違って家人知人友人にハタと見られようものなら恥ずかしさの余り悶死する自信当方に有。
 マジな話、絵柄が可愛いだけの萌え漫画を読んでる諸君には、是非これを読んで頂きたい。ホントにこっ恥ずかしいとは何か、甘酸っぱいとは何か、鮮烈に思い出させてくれるだろう。てゆーか思い出せ。そして俺と一緒に行こう(どこへ?)。


  • 余談

 2巻の見返しで見たけど、犬上先生って眼鏡スキーなんだな。道理でこれだけの破壊力のあるキャラを作れるわけだ。