何回目かな?

 ふと目に入ったんで

風の谷のナウシカ [DVD]

風の谷のナウシカ [DVD]

を見る。時間節約したかったんで飛ばし飛ばし見ようと思ったけど…

無理。

 結局フルで見ちゃった。何回も何回も見てるのに、なんでこんなに面白いのか。

 で今回見て初めて思ったんだけど、蟲も腐海の植物も人の手によって生まれたんじゃないか?
 そもそも旧世界が滅びて1000年――たった1000年で生態系があんなに変わってしまうものだろうか。
 そうすると、汚れきった土と水を清浄化するために人為的に作り出された植物群が腐海の植物で、それを護る(増やす)ために作られたのが蟲たち、という具合に考えられる*1。「最も優れた工場」というのはやはり生体で、「電力・燃料不要」「必要なのは光と水と土」しかも「自動的に増える(規模を拡大する)」植物ってのはまさに汚染環境の改善にうってつけと言える。

 もちろん地球の自浄作用で生まれたと考えるのもアリだが、先ほども書いたように生態系がそんなに短期間で新しいサイクルを作るとも思えない。第一、人為的に作られた、つまり「巨神兵みたいな忌子を造り出す連中がいる狂った世界で、地球を救う手段を開発していた連中がいた」と考えた方がずっとロマンチックだ。



 とか偉そうに書いてて「んー?どっかで聞いたような…」と思って久しぶりに原作版引っ張り出してパラッと読んだら、まさにそういう設定で、それどころか更にもう一歩深い内容だった。やっぱスゲーわ宮崎駿
風の谷のナウシカ 7
 なんだ、「自力ですごい事に気づいたぜ俺ってば天才?」と思ってたらそういうことか。原作版の読み込みが甘かったな、と反省。


 でもこういう具合だと、なんか釈迦の手のひらの上の孫悟空みたいな気持ちになるなあ。
 
 実際は「釈迦の手のひらの上にいる」と認識出来ただけでも一歩前に進んだって事なんだけどね、ってのは余談。
 

*1:蟲が腐海を護ってる、ってのは劇中でナウシカも言ってましたが