ライアーゲーム

LIAR GAME (1) (ヤングジャンプ・コミックス)

LIAR GAME (1) (ヤングジャンプ・コミックス)

 甲斐谷忍の頭脳トリック漫画。こういうのってジャンル的には何になるんだろう?ギャンブルといえばギャンブルだけど、推理漫画とはまた違うしなあ。一番近いのはカイジだけど、あんなに引き伸ばされなくて1巻で第1章が決着するスピード展開が良い。(2章は2巻に続いちゃってるけど)
 
 ある日突然バカ正直な女性とその恩師の元にライアーゲーム事務局という謎の組織から1億円が届き、お互いの1億円をだましあって取り合う事に。ただしゲーム期限終了時に1億円を事務局に返さなければならない。つまり相手の1億を全部騙し取れば賞金1億円だが、負けた方は1億円の借金を背負わなければならない。ゲーム開始早々1億円を騙し取られてしまった女性は、期限までにせめて元金だけでも取り戻そうとある天才詐欺師に助けを求めるが…というのが第1章のお話。
 
 展開が結構面白く、スルスル読めた。ちなみに1章の最後のトリックはすぐ分かった。俺ならこうするかなーと思って読んでたらまさにその通りで、ちょっと自慢。まあ実際その立場になったらパニクって何も出来んでしょうが。

 2巻は買うけど、本誌では読まない。この手の漫画は結末まで一気に読みたいからね。


 同作者ではこちらの初期短編集もオススメ。
 特に表題作の「桃源郷」は芥川龍之介杜子春みたいなお話で良い。