史上最低のコピー
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 1999/06/25
- メディア: DVD
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まっすぐでバカで、足掻いて足掻いて結局遠回りをしてしまう主人公達がとにかく青臭くて切なくて愛おしい。
ハチクロの花本先生のセリフを借りて言うと
「若者ってえのは、どうしてこう年寄りを切なくさせるかねえ」
っていう感じです。
にもかかわらず何故「史上最低のコピー」なんてタイトルにしたかと言うと、公開当時かビデオ発売当時か忘れたけど、ポスターのキャッチコピーに最重要のセリフを載せてしまっているため。
確かにあのセリフはかっこいい。映画のラストシーン、主人公二人が校庭を自転車でゆっくりと回りながら一人が問いかけ、もう一人が答えるあのセリフは*1。おそらく邦画屈指の名シーンの一つとなっただろう。
あのコピーさえなければ。
だってあのコピーのせいで、事前にラストのセリフを知っちゃってるんだもん。ラストの盛り上がりは50%OFFですよ。ああ、ここでこのセリフね、って。ふざけんなよホント。
例えるなら
- 白い巨塔でいきなり「ただ…無念だ」。
- 天空の城ラピュタでいきなり「バルス!」。
- アンタッチャブルでいきなり「一杯やるさ」。
- スターウォーズでいきなり「妹だ」とか「父親だ」。
- ドラクエⅢのOPでいきなり「あなたはゆうしゃロトです」。
とかそのくらいの配慮の無さですよ。
そりゃ良いセリフだから使いたいのはわからんでもないが、それはやっちゃダメだろやっぱ。良い映画だけになおさらもったいない。
- あれ、今イメージ見たらあのコピー載ってない…。前は自転車二人乗り+例のコピー載ったパケだったと思うけど。やっぱ不評で変わったのかな?
これ幸い。未見の人は是非。良いよ。
*1:相手に答えつつも、自分自身に対してもそのセリフをぶつけてるのが見て取れて、これがもう!