ハナミズキの歌の意味

(今回文章長いんで注意)

一青想 (通常盤)

一青想 (通常盤)

 

 これは「ハナミズキ」が聞きたくて買った。他の歌は全然知らなかったが、他も結構良くて嬉しかった一枚。

 ハナミズキは前から「いい歌だなー」と思っていたが、正直歌詞の意味がいまいちわかりにくかった。
 ハナミズキ花言葉を調べてみても、「貞節」だったり「公平」だったり「私の想いを受け取ってください」だったり、どうにも定まらない。そこで自分なりに下記のように考えてみた。ハッキリ言って泣けるのでこれを読んでからこの歌を聴く人は注意して欲しい。


 最初は「僕の我慢がいつか実を結び」「君と好きな人が百年続きますように」というサビから、ライバルに好きな人を譲って二人の幸せを祈る歌だと思った。しかしそれでは「一緒に渡るには」とか「母の日になればミズキの葉贈ってください」の部分がどうもしっくりこない。
 そこでよく考えると「船が沈む」「果てない波」「白い帆」など、船出に関わる言葉が多く、また冒頭の部分で「つぼみをあげよう/庭のハナミズキ」とある。舞台は家庭なのか?
 

 するとこの歌は僕=父親で、君=娘の門出に際して幸せを祈る歌ではないか?そうすれば母の日云々の事も説明が付く。

では歌詞を頭から解読してみよう。辻褄を合わせるため脳内補完もバリバリだ。

実際の歌詞は下記リンク、囲み内が私の解釈です。

 ⇒歌詞リンク

 ではゴー

−雲を掴もうとしているのか、空に向かって手を伸ばしている小さな娘。庭の手入れをしながら娘を見ている父親。「こっちへ来てごらん」と呼び、ハナミズキのつぼみを渡す。

−まだほっぺたの赤かった君に将来の夢を聞いたら、「かわいいお嫁さんになりたい」と言っていたね。あの時の夢がもうすぐ叶うんだ。君と君の好きな人がずっと幸せでありますように。

−君はずいぶん遅くに授かった子だから、君が結婚する年になった今では僕も妻もずいぶん年を取ってしまった。そんな私たちに君と君の好きな人は「一緒に住みましょう」と言ってくれたね。でも本当に君の幸せを願うなら、君たちを送り出すのが私たちの役目だと思うんだ。

−そりゃあ僕だって君が可愛くて仕方が無い。この家から君がいなくなってしまうのも、誰かにさらわれて行ってしまうのも、とても寂しい。でも君は幸せになろうとしているんだから、僕は我慢しなくちゃいけないし、君は戻ってきたりしちゃいけない(波が止まる=船が戻ってこない)。僕はここから祈る事しか出来ない。君と君の好きな人がずっと幸せでありますようにって。


−幸せになるために遠くへ行ってしまう君の船出を見送った。だからもう「一緒に住もう」と気遣うことも、私たちが君たちの幸せを心から祈っていることも知らなくていい。
 ただ一つだけ。結婚の話を聞いた日、君にハナミズキの苗をあげたね。それはずっと君の成長を見守ってきた庭のハナミズキの子供なんだよ。毎年母の日には、その葉を「元気だよ」という印として、家に送って(贈って)欲しい。それだけでいい。

−サビの繰り返し部分。祈りの繰り返し部分。


君と君の好きな人が、君の子供とその好きな人が、そのまた子供たちが、ずっとずっとずうっと…幸せでありますように



 ………いい歌だなあ。






  • 余談

 もちろん全部俺設定なんで「それは違う!」って言う人もいるだろうけど、それぞれ解釈が違うからこそ面白いんじゃないですか。まあ公式設定がどこかにあったらそれはそれで知りたいですけど、もう俺の中では「ハナミズキ」聞くたびに上の情景浮かびますから。娘もいない癖に感情移入しまくって泣きますから。